面接の質問と回答|志望理由は3つの要点を押さえろ

面接で必ずといっていいほど、よく聞かれる質問。
それが「なぜ当社を志望したのですか?」です。

 

この質問に対しては3つのポイントで返しましょう。
すなわち「業界の魅力」と「その会社の魅力」と「職種の魅力」です。

 

1.業界の魅力

 

どんな会社にも業界があります。
つまり、その会社は「何屋さん」なのかということです。

 

スーパーなのか、コンビニなのか、外食チェーンなのか。
はたまた金融なのか、ITなのか、建設なのか……。

 

こういうざっくりとした「業界」を「鳥の目」で俯瞰するように眺めてみましょう。あなたには何が見えますか?

 

どうしてその業界であなたは働きたいのでしょう。
そのことについてじっくり考えてください。何に魅力を感じているのか。

 

そして、その業界は前職(現職)と同じでしょうか?
同じならその魅力を伝えることで一貫性が生まれます。

 

違う業界にチャレンジするということなら、なぜその業界を選んだのか理由を語りましょう。べつに前職(現職)の業界を批判する必要はありません。

 

その業界の「好き」について話しましょう。
まずはこうした視点からその「業界」の魅力について考えてみることが先決です。

 

2.その会社の魅力

 

さて、次はその会社の魅力について考えます。

 

業界には実にたくさんの会社があります。
なぜその会社の面接を受けるのか(その会社を選んだのか)、考えてみましょう。

 

「べつに誰でもよかった」
告白してきた相手にそう言われて、あなたは即OKするでしょうか。

 

絶対にあなたでなければならない理由を聞きたいのではないでしょうか。
面接も同じです。

 

面接官はあなたの熱烈な「ラブコール」がほしいのです。

 

確かに、反論はいくらでも浮かんでくるでしょう。
「御社は女性幹部の数が多く、女性の社会進出うんぬん……」

「いや、うちもやってるけど、A社も同じでしょ?」
冷たくそう言われてしまうかもしれません。

 

しかし、めげずにさらに一言加えましょう。
「おっしゃる通りです。しかし、B新聞にCさんのインタビューが載っていて、○○という言葉に感銘しました」

 

とかなんとか。

 

むろん業界研究とか会社の下調べがあってのワザですが、否定されても引いてはいけません。どうしてもこの会社じゃなきゃダメなんだ、とあなたが言えるか試しているのです。

 

しっかりと、あなたなりの「その会社の魅力」を誠心誠意伝えましょう。

 

3.職種の魅力

 

ポジションの魅力と言っても良いでしょう。
その会社に入ったとして、どういう立場で仕事をするのでしょうか。

 

事務員でしょうか、営業職でしょうか、経理でしょうか、幹部候補としてでしょうか。あるいはチェーン店の店長でしょうか。

 

あなたはどういう役割を担い、どのような仕事をするのか伝えてください。

 

もしあなたが何か特別なスキルや技能、資格を持っていればアピールする絶好のチャンスです。

 

それがどういう役に立ち、会社の成長にどうつながるのか面接官がイメージできるように、その魅力について語りましょう。

 

あなたは「あなた」という商品の営業マンです。
あなたを雇うことでどのようなメリットがあるのか。
面接官に「おお!」という驚きや発見を与えることが出来れば、あなたは晴れて採用となります。

 

企業研究は念入りに

 

どのような面接にもその会社の下調べは必要です。敵を知り己を知れば百戦危うからずです。
要するに企業研究とか会社研究と言われるのものです。

 

注意したいのは、求人票や会社のwebサイトで分かる範囲の情報では足りないということです。なぜなら、そのくらいは他の人もやっているので差別化できないからです。

 

一番いいのは、その会社のサービスを実際に使ってみることです。
実店舗があるなら行ってみましょう。

 

実際の体験や経験ほどリアリティのあるものはありません。
臨場感も出ます。

 

サービスや商品を自分では利用できないとしても、細かい情報を探してチェックする姿勢が大事です。

 

たとえば業界紙に社長のインタビューが載っていたとか、その会社が特集されている雑誌や番組を見たということです。

 

べつに大した事でなくとも問題ありません。
面接官が知りたいのは、あなたの「姿勢」です。

 

「ああ、この人は本当にうちの会社に興味を持って調べてるんだな」
そう思わせることが重要です。

 

謎の「大手志望」はNG

 

どうしてか、特に理由もないのに「大手が良い」という人がいます。
そういう人は論外です。転職する気があるのでしょうか。

 

待遇、福利厚生、給与などなど確かに大手は魅力的でしょう。
しかし、そういう腹の中は面接官にすぐに見透かされます。

 

そして、そういう人は「安定志向の人」と受け取られます。
もちろん良い意味ではありません。

 

安定志向の人は得てして「サボり魔」です。
だって自分が頑張らなくても誰かがやってくれると考えていますからね。

 

自分がやらなくても誰かがやってくれる。
この会社は大手だから少しくらいサボっても大丈夫。

 

そういう風に考える人だと思われます。
大した理由もないのに(理由を見つけられないのに)、大手志望はやめましょう。

 

とは言え、大手だからこそ出来ることが魅力なら、それはそれでいいでしょう。
大手だからこそ今の地位がある。こんなサービスを提供できている。
だから自分もそれにこういうふうに貢献したいんだ。

 

こういうアピールができるなら大手志望にも説得力があります。