退職するときのポイント

もし、面接が通ったら退職の準備です。
いま勤めている会社があれば退職しなければなりません。
今日はその方法について少し考えます。

 

1.きれいに退職することをモットーに

 

退職する場合は、可能な限りきれいな退職を目指しましょう。

 

「二度と会わないし」
確かにそうかもしれません。

 

これまでの不満をぶちまけながらめちゃくちゃにしたくなる気持ちはわかります。
しかし抑えてください。

 

世の中狭いもので、どこでこのツケがまわってくるか分かりません。
今は関係なくても、将来前職とつながりができるかもしれません。

 

「こんなことになるなら」と後悔しないためにも、出来る限りきれいな退職を目指しましょう。

 

2.2つのポイント

 

退職理由は「ステップアップ」で

 

まず退職理由について。
「どうして辞めるのか」は必ず聞かれるので、理由を用意しておくと便利です。

 

ここはこう答えてください。
「ステップアップのためです」と。

 

あれが嫌だった、これも嫌だったと並べ立てて、上司を批判までしてしまうとお互いヒートアップしてきれいな退職ができなくなってしまいます。

 

嘘でもいいので「ステップアップ退職」で通しましょう。

 

もし言えるなら「育ててもらって感謝している」とか「仕込んでもらったスキルをもっと磨きたいんです」などの言葉を添えると、いいかもしれません。

 

べつにこの場合は「嘘」とバレてもいいんです。
重要なのは、相手(会社)に「退職を撤回させる理由」を与えないことです。

 

もし「不満」を理由にしたなら、「こういう条件ならどうだ?」と切り返されるかもしれません。そうなると退職の段取りがいつまでたっても付かなくなります。

 

スキルアップ」や「ステップアップ」を正面からやめさせる会社は無いと思いますので、この理由で突き通す作戦なのです。

 

何度聞かれてもブレずに建前を繰り返し主張しましょう。

 

好条件を出されても無視しろ

 

また、退職を申し出た瞬間に「好条件」を提示してくる場合があります。

 

たとえば「給料を上げる」とか「役職を付ける」とか、「残業が無い部署に異動させる」とかです。

 

しかし、どんな条件を出されても「退職」の意思は曲げないでください。
絶対に「退職する」ことを主張し続けてください。あなたは辞めなければなりません。

 

仮にここで退職を撤回したとしても、あなたは今の会社で冷遇されるだけです。
一度退職を申し出た「裏切り者」に重要な仕事を任せたいと思うでしょうか。

 

上司や管理職があなたの退職を引き留めるのは、自分の評価が下がることを懸念してです。
べつにあなたが辞めることが残念で引き留めているわけではありません。

 

上司が下出に出ているからと言って気分をよくして、退職をとどまるなんてことの無いようにしてください。

 

3.細かい配慮できれいな退職を!

 

その他、細かいことですがきれいに辞めるために大切なことを書き出しておきます。

 

「荒れる」ことも覚悟の上

 

あなたの方針としては「きれいに辞める」で退職交渉してください。
しかし、そうならない場合もあるでしょう。

 

あなたがある程度、重要なポストにいたならばなおさらです。
少なからず社内に動揺が広がるでしょう。

 

とは言え、ここで退職を撤回したらかっこ悪いです。
一度言い出した以上、最後まで強い意思をもって辞めましょう。

 

困ったときの「お詫び」と「お礼」

 

誰に何と言われようとも「申し訳ございません」と「今までありがとうございました」のこの二言で乗り切りましょう。

 

罵声を浴びせられても余計なことを言ってはいけません。
火に油を注ぐだけです。お詫びとお礼をひたすら繰り返してください。

 

転職先の情報を伝えない

 

たとえもうすでに転職先が決まっていたとしても、退職の場ではそれを言わないでください。
悪い噂を流されると新天地で動きにくくなります。

 

引継ぎはしっかりやる

 

引継ぎは大事にしてください。
むしろ、引継ぎのことを考えたスケジューリングで退職を進めましょう。

 

きれいにやめられるかどうかはここにかかっているといっても過言ではありません。