自己分析とは「他人の評価の先取り」である

自己分析って何のためにするんでしょうね?
というか、自己分析って何なんでしょう。
この辺を考えてみます。

 

自己分析とは「自分の客観視」である

 

あなたの価値というのは、社会が決めます。
もう少し平たく言うと、他人が決めます。

 

ある会社の中にいてもそうです。
あなたの評価を決めるのは上司という他人です。同僚という他人です。

 

これは転職も同じなんですね。
あなたに価値を感じて雇うかどうか決めるのはその会社(他人)ということになります。

 

だからこそ、あなたは他人に評価される前に自分で評価する必要がある。
言い換えると、あなたは他人にどう見られているのかを知るということです。

 

そうすることで、対策を立てるんですね。
さすがに人生がかかっているわけですから、ぶっつけ本番なんてリスクが高すぎます。

 

自己分析をすると、客観的に自分を評価することができます。
そうすることで自分の短所や失敗に対して、真摯に向き合うことが出来ます。

 

これは面接で有利に働くでしょう。
面接というのは会話のキャッチボールです。

 

面接官の質問にいちいち考えていたら、会話のテンポが悪くなります。
また、面接のあとで良い回答を思いついても意味がありません。

 

だからあらかじめ自己分析をして予想される質問を想定して、回答を考えておくのです。回答にブレが出ないので相手に信頼感を与えます。また、自分の一貫した答えに自信を持つことが出来るでしょう。

 

自己分析はエピソードの掘り起こしから始めよう

 

自己分析と一言に言っても、ちょっと難しいかもしれません。
最初から自分の性格を分析しようとしても、取っ掛かりが無くて困ってしまうでしょう。

 

そこでおすすめしたのは、自分の性格にまつわるエピソードを出来るだけたくさん挙げる方法です。たくさんのエピソードから分析するのです。

 

また具体的なエピソードを挙げながら考えることで、出てきた結論に対して説得力のある説明をすることができます。なので、エピソードを挙げて考える方法をおすすめします。

 

たとえば、モチベーションが上がったときは、どういうときでしょうか。
どういう仕事をした時でしょうか。そういったことを思い出しましょう。

 

逆にモチベーションが下がったときは、どういうときでしょう。
こういったことを思い出しながら、エピソードとしてたくさん挙げ、それを客観的に評価していきます。

 

また、自分の強みを探すときにもエピソードで考えるとよいでしょう。
特に、他人に褒められたことを思い出してください。
どういうことに気を遣って、どういう仕事をして褒められたのか。どういう結果を残したのか。

 

具体的なエピソードに裏付けされた強みですから、自信を持ってアピールできるはずです。

 

できるだけ第三者にも評価してもらう

 

さて、自己分析が終わったらあとは本番へ、と言いたいところですが、万全を期すためにも、ここはやはり実際に他人に評価してもらましょう。

 

一番いいのは家族や友人です。
あなたの一番そばにいて、あなたをいつも見てきたので多面的な評価をしてくれるでしょう。

 

また、家族や友人であれば、あなた自身が気づいていないエピソードも教えてくれるかもしれません。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、協力してもらいましょう。

 

それでも恥ずかしい、もしくは難しい場合はエージェントを使いましょう。
エージェントは言うまでもなく他人です。これまで述べてきた通りの、冷静で客観的な評価をしてくれるはずです。また、それが仕事でもあります。

 

エージェントを使える環境にあるなら、積極的に活用しましょう。
また、エージェントを使うことで分析結果に基づいたあなたの市場価値もある程度見えてくるはずです。

 

時に厳しい評価を受けるかもしれませんが、そこは真摯に受け止めて、自分の10年後、20年後の姿をイメージしながら成長につなげましょう。