面接の質問と回答|「何か質問はありませんか」に対する「悪い質問」
今日は昨日と逆のテーマ。
「悪い質問」について考えます。
「こんな質問ならしないほうがまし!」
というものです。よ~く考えて質問しましょう。
(でも本当に質問しないと、それはそれでダメです)
1.「最初の質問」が一番大事
「何か質問は?」と聞かれて一番最初にする質問は、あなたが最も関心のある内容でなければいけません。
恐らく、面接官もあなたの最初の質問で「意欲」とか「本気度」を測っていると思います。
なので、最初の質問が肝心と言っていいでしょう。
集中して良い質問をする努力をしてください。
ただこの大事な質問を実にどうでもいいことで終わらせてしまう人がいます。
実に惜しい!
折角、ここまで印象は良かったのに最後の質問で台無し。
そんなことにならないためにも軽い気持ちで質問してはいけません。
たとえば残業時間について聞いてしまう。
あるいは、休日の有無や有休消化について聞く。
確かに重要です。聞いてみたくなる気持ちもわかります。
しかし聞き方を誤るとこういった質問は、あなたのイメージを悪くします。
あなたが逆の立場だったらどうでしょう。
カネのことと休みのことばかり聞いてくる人がいたら、その人の熱意を疑うのではないでしょうか。
待遇に関する質問は要注意です。覚えておきましょう。
また、漠然とした質問も良くないです。
たくさんの社員がいれば、社員の数だけ答えがあります。
なので答えようがないことだってあるのです。
気を付けましょう。
2.悪い質問例
具体的にどんな質問が悪印象なのでしょうか。
いくつか例を挙げてみます。
抽象的過ぎる/質問に質問
「やりがいを感じるときはどんなときですか?」
「10年後、御社はどんなサービスを展開していると思いますか?」
自分で調べれば分かること(勉強不足)
「社員数は?」
「売上高は?」
「創業はいつ?」
評論家気取りの質問(お前は記者か?)
「今後、日本経済は○○分野において将来的に××となる予測があります。御社はその点についてどのようにお考えでしょうか? たとえば云々かんぬん……」
労務環境についてしつこく聞く
「残業時間はどれくらい?」
「有休はどれくらい消化できる?」
「昇給はある?」
3.でも「特にありません」もダメ
悪い印象を持たれるくらいだったら「特にありません」と言いたくなりますが、これもいけません。これまた熱意が疑われます。
そもそも質問は分からないからこそするものです。当たり前ですが……。
では数十分の面接を数回しただけで、その会社のことがすべて分かったのでしょうか?
質問することは本当にないのでしょうか? 全部理解できたのでしょうか。
必ず聞きたいことがあるはずです。落ち着いて、よく思い出してください。
「特にありません」は絶対に避けましょう。
とは言え、緊張すると頭が真っ白になってすぐに出てこないこともあります。
だからこそ「メモ」が使えるのです。
質問事項は前日までにきちんとまとめておき、メモを持参しましょう。
面接官の回答も忘れずにメモすれば、熱心さをアピールできます。
少なくとも好印象であることに疑いありません。
「メモを見る」は、面接では唯一この「質問」のシーンで許されます。
メモを有効活用しましょう。