こんな意識だと転職はうまくいかない(後編)

前回に引き続き、転職が上手くいかない人の特徴をいくつか挙げてみます。

 

7.前職から転職先の規模が極端に違う場合

 

転職自体はうまくいったとして、その後転職先で続かない人がいます。
例えば事業規模が極端に変わった場合です。

 

大手からベンチャーに行くとどういう問題が発生するかというと、
「なんでも自分でやることに疲れる」ということが起きます。

 

部門をまたいで広くかかわれるというのがベンチャーの 良さでもありますが、捉え方を変えるとそれはストレスになります。

 

自分の意見が通りやすいこともあるでしょうが、何でも自分で折衝して、調整して進めていかなければなりません。上司も部下も同僚も存在せず、基本的に自分で全部こなすということが求められるかもしれません。

 

そうなった場合、自分の仕事に集中できなくなります。
これがストレスになる人はやめたほうがいいです。

 

一方、逆もまた然りです。ベンチャーから大手に転職した場合も問題があります。

 

それは「自分の扱う範囲が狭すぎる」ということです。

 

大手の良さは何といっても分業です。
一人ひとりの扱う範囲、受け持つ業務は小さなものかもしれませんが定型化されていて、マニュアル化されています。これを全員でこなすことで大きな仕事をこなしているのです。

 

しかし、大手ということは一人ひとりに与えられる仕事はごく一部です。
こういった部分に「やりがい」を感じられず、仕事に対する熱が冷めてしまうかもしれません。

 

ということで、事業規模が極端に違う場合こういったことが起きがちです。
大手に行った場合、ベンチャー(中小企業、零細企業)に行った場合、自分のモチベーションを維持できるか考えましょう。

 

8.転職の回数が多い人

 

ハッキリ申し上げます。
転職の多い人は印象が悪いです。

 

想像してください。
履歴書、職務経歴書を見て転職を繰り返している人だった場合。

 

あなたがもし面接官だったらどう思うでしょうか。
「また辞めるのでは……」と思うのが普通ではないでしょうか。

 

したがって、転職回数が多い場合は最初から不利であることを自覚して転職活動を勧めましょう。

 

3年未満の転職を2社、3社と続けている人は地雷と考えます。
あなたに対する印象は最初からマイナスの状態です。これを挽回するようなアピールが必要でしょう。

 

ただし、若いうちならそれが許されます。
何度も記事に書いている通り、若い人=給料が安いので気にしません。

むしろ、ただ目的も何もなく何年もその会社に居続けることのほうが危険です。
動くなら早いうちが良いでしょう。

 

とはいっても、キャリア無き転職はかえって目的を見失う可能性が高いです。
だからこそ、青い鳥を求めて転職を繰り返してしまうこともあるでしょう。

 

会社を辞めると決めたら決めたで、しっかりとビジョンをもって転職しましょう。

 

9.ブランクのある人

 

ブランク、つまり退職してから空白期間がある人のことです。

 

もちろん、それだけで不利に働くということはありませんが、大した理由もないのにブランクがあると悪い印象を受け兼ねません。

 

3か月以上のブランクがある人は、その間何をしていたのかきちんと説明できるようにしておきましょう。空白期間は必ず質問されます。

 

10.病気やケガで退職した人

 

一概に悪い印象とは言えませんが、不安要素であることは間違いありません。

 

「業務に支障はないのか?」
「再発や発作は心配ないのか?」

 

色々想像してしまうことはあるでしょう。
嘘、偽りなくきちんと説明し、働けることを証明しましょう。

 

とにかく相手は不安に思っているのでその部分のケアが必要です。

 

11.リストラや倒産が原因の失業

 

業績の不振でリストラの対象になったり、会社の倒産に遭ったりというのはあなたのせいではありません。

 

ただ、不幸なことではあります。
前向きに自信を持ってアピールするとよいでしょう。

 

一番良くないのはクヨクヨしてしまうことです。
べつにこの理由に限ったことではありませんが、後ろ向きな人やネガティブ思考な人と一緒に仕事をしたいと思うでしょうか。

 

開き直って自分の良さを発掘してアピールしましょう。