転職活動で肝に銘じておくべき5つのこと

転職活動を実際に始めるにあたり、いくつか注意しなければならないことがあります。
5つほど挙げますので肝に銘じておいてください。

 

1.同僚・上司に一切漏らさない

 

転職活動は数日、数週間で決まるものではありません。
人生を左右するかもしれないわけですから、これまで色々述べてきた通り「長いスパン」で考えるべきです。

 

したがって、転職するまでは今の会社に在籍するわけですが、ここで転職活動していることを他の誰かに漏らしてはいけません。たとえ信頼できる同僚であっても、です。直属の上司などもっての外です。

 

残念ながら会社を去ろうとしている人に対して、人は冷たくなるものです。
結局あなたは、裏切り者でしかないのです。
友人以上に仲の良い同僚であっても、ビジネス上の関係である以上、どうしてもそういう目で見てしまいます。

 

あなたが転職活動していることが広まると、周囲の人たちにちょっとした変化が現れます。それが、あなたの今の業務に支障が及ぼさないとは限りません。
やはり黙っているのが得策でしょう。

 

全てを打ち明けるのは退職の手続きを始めるときです。

 

2.家族には相談を

 

一方で、家族には真っ先に相談すべきです。
転職すると決めたら、少なくとも配偶者には伝えておきましょう。

 

ただし反対される覚悟は絶対に必要です。
べつに述べた通り、転職によって年収が下がることのほうが多いわけですから、家族も心配するでしょう。しかし、だからこそ家族の協力は不可欠です。力を合わせて乗り切るためにも説得してください。

 

あなたの口からは言いにくいことかもしれませんが、転職を決意した背景について丁寧に説明すべきです。

 

家族すら説得できないまま面接官を説得することなんてできるでしょうか。
ここは練習だと思って自分の考えを素直に話しましょう。

 

転職は自分のためですが、家族との時間を考え直す機会でもあります。
しっかりと将来を見据えた計画を立て、家族を説得し理解を得たうえで転職を進めていきましょう。

 

3.転職先の評判を気にしすぎない

 

ブラック企業という言葉が最近、市民権を得たように思えます。
良く聞きますよね。しかし、その基準は曖昧です。

 

その人の感じ方、つまり極めて主観的なものです。

 

したがって転職しようとしている会社がネット上で「ブラック企業」と叩かれていたとしても、それは辞めた人の意見であって、実際にそこで働いている人の意見とは限りません。

 

批判が正しいこともありますが、判断するのはあなたです。
実際にそこで働く人に会ってみて、考えるべきでしょう。
ブラックかどうかは人によって判断は分かれます。

 

特に不満が無ければそれでいいのです。転職は成功と言えます。
積極的に情報を集め、自分の感覚で判断しましょう。

 

4.不遇をアピールしない

 

「今の会社はブラック企業だ」と面接でアピールする人がいます。
果たして、そういう人にいい印象を持つでしょうか。

 

ヘタに自分の不遇をアピールするのは不利な状況を生み出す可能性があります。労務環境の悪さをアピールするより、自分の能力を売り込みましょう。

 

そのほうが好印象で、説得力があります。

 

5.募集要項の建前と本音

 

例えば募集人数が「3人」と明記されていても、実際に採用されてみたら同期は4人いた、なんてことはよくあります。

 

これは特に営業職で顕著と言えます。
すでに3人決まっていたとしても、4人目がずば抜けて能力が高く、かつ売り上げが見込めると会社が判断すれば、躊躇なく採用します。

 

企業にとって、売り上げに貢献してくれる人はいつでも大歓迎なのです。

 

だから、厳しい枠でもあなたが優秀と判断されれば採用されるチャンスがあります。
物怖じせず、ガンガン自分を売り込んでいきましょう。

 

ただし、残念ながら年齢制限の壁は超えられないことが多いです。
募集要項をよく確認してください。

 

「35歳まで」となっているところに40歳の人が応募しても、最後までたどり着けないことが普通です。

 

なぜかというと年齢制限というのは、年収制限だからです。
つまり、その会社は年齢に応じてこれくらいしか出せないよ、ということです。

 

「35歳並みの水準で良いから」と40歳の人が妥協して言ったとしても、今度は社内のバランスがあるので受け入れられないでしょう。年齢オーバーは難しいと考えてください。

 

とにかく企業はなるべく若い人を雇いたいと思っています。
ポテンシャルがあれば早いうちから確保しておきたいですし、また若ければ安く雇えます。

 

転職するなら出来れば早いうちにしたほうがいいです。
もしくは今のポジションでしっかりと実績を身に着けて、自分を高く買ってくれるところを探すべきです。