面接の質問と回答|「何をしたいか」と「自分の強み」は関連づけよう

「何をしたいと思うか」
「どんな仕事をしたいのか」
これも面接でよく聞かれる質問です。

 

こういった質問に対しては、自分の強み(経験やスキル)と関連付けて回答するとよい印象を与えられます。

 

1.自分の強みと結び付けて説得力を持たせる

 

「どんな仕事がしたいですか?」と聞かれて、素直に「○○がしたいです!」と答えても問題はありません。

 

しかし、自分の経験やスキル、知識、資格などと全く結びついていない回答だと、説得力に欠けます。

 

営業で何年も頑張ってきた人が、いきなり面接で「経理やりたいです!」と言っても面接官の側としては「?」です。

 

本当の気持ちだとしても、ちゃんと「経緯」を説明しないといけません。
その際に有効なのが「自分の経験やスキル」と結びつけて話すことです。

 

たとえば今の例でいえば、「お客様と日常的に接するうちに数字を扱うようになった。数字に強くなった。面白くなって独学で勉強もした。営業職だと特定のお客さんとの間でしか数字を扱わない。もっと大きな数字を扱って、会社に貢献したい。だから経理をやりたい」

 

いかがでしょう? 少しストーリーがあって、説得力がありますよね。
少なくとも「自分の言葉」で回答できています。

 

こんな感じに自分の「これまでの経験」と「これからの方向性」がちゃんと結びついていると、面接官の側もイメージしやすくなるので好印象です。

 

忘れてはいけないのは、面接官があなたと会うのは初めてということです。
面接官はこれまでのあなたのことなど全く知らないのですから、分かりやすく説明することがとても重要です。

 

「ポテンシャルアピール」は無意味

 

たまに「自分はこういう性格なので、こういう仕事に向いていると思います」という人がいます。

 

こういう「ポテンシャルアピール」は、残念ながら新卒だけに許された特権です。
もしあなたが中途採用や転職組なら使わないほうがいいでしょう。

 

新卒は社会人経験が無いので仕方ありません。ポテンシャルをアピールしてもOKです。
しかし、あなたは社会人としての経験を少なからず積んでいる存在として見られます。

 

なので誰にも証明できない「ポテンシャル」ではなく、実績や経験をもって話をするべきなのです。同じ理由で、学生時代のアルバイト経験の話などもしないようがいいでしょう。

 

資格アピールだけでは効果が薄い

 

TOEICの点数が高い」とか「すごい資格を持っている」とか、アピールする人がいます。


もちろんそれはそれですごいことなので、アピールしたほうがいいと思います。
しかし、それをもって「だから、こういう仕事ができるのだ」という結論に持っていくのは避けてください。

 

何度も言うように、これまでの「経験やスキル」からその結論を導き出すべきです。
資格だけで面接は通過できません。もし通るなら面接なんて不要になってしまいます。資格だけでアピールするのはやめましょう。

 

「希望通りにならなかったらどうする?」という意地悪な質問

 

もし、希望通りの部署に就けなかったらどうするのか。

 

たまに意地悪な質問をしてくる面接官がいます。
さて、どう答えるべきでしょうか。

 

「与えられたポジションで頑張ります」

 

そう答えるしかないでしょう。
(分かっていたと思いますが……)

 

確かに、それなら転職する意味がないじゃないかと思うかもしれません。
その通りです。

 

しかし、そうキッパリと割り切れないのが現実です。
現実を見ましょう。

 

希望の部署に入れなかったら入社しないと言い切られたらどう思うでしょうか。
やはり「使いにくいな」との印象が付いてしまいます。

 

なので「最初は希望通りの部署に配属されなくとも」という前提を置きつつ「与えられた場所で最善を尽くす」という答えにするのが、一番印象が良いのです。

 

なお、その場合も「自分の経験やスキル」をさりげなくアピールしておくのがポイントです。そうするとお決まりの文句から抜け出し、説得力のある良い回答になります。